ピンタレストはインスタグラムやツイッターと何が違うの?メリットとデメリットをヘビーユーザーが解説
この記事では、ピンタレストヘビーユーザー(当ブログのPinterestアカウントはこちら)が、インスタグラムやツイッターとピンタレストは何が違うのか、メリットとデメリットを挙げて解説したいと思います。
ピンタレストがウェブサイトへの集客にいいと聞いたけど、いまいちピンとこなくて迷っている方や、なんとなく興味はあるけどツイッターやインスタグラムとの違いを知りたい方にオススメの記事です。
では、早速みていきましょう。
ツイッターやインスタと比較したPinterestを使うメリット
まず最初に理解しておきたいのは「ピンタレストはSNSではない」ということです。ピンタレストは画像をブックマークとして集めるツールです。
ピンタレストはSNSではないので、SNSのストレスがたまりがちな点に振り回されません。
▼Pinterestヘビーユーザーが考えるPinterestのメリットはこちらです。
- ピンタレストはSNSに比べてピンの寿命が長い
- 自分で作ったピンがゼロでも月間閲覧者数が増やせる
- フォロワーとのコミュニケーションが基本的に不要
- フォロワー数よりピンやボードのクオリティが大切=初心者でもチャンス大!
- フォロワーに振り回されにくく「自分がやりたいことや好きなもの」に集中できる
- インスタグラムやYouTubeの投稿をピンタレストのピンにできる
- ピンに好きなURLのリンクをはれる
- 好きな縦横比の画像をピンにできる
メリット①:ピンタレストはSNSに比べてピンの寿命が長い
Updated: Lifespan of a Social Media Postによると、ピンタレストのピンの寿命はソーシャルメディアに比べてかなり長いです。
- Facebook:5〜6時間
- Instagram:最大48時間、ストーリーズは24時間
- Twitter:15〜20分
- Pinterest:3ヶ月
ツイッターのように一夜で何万回もツイートされるような即効性はありませんが、わたしのPinterestアカウントでも半年以上前に作ったピンがリピンされたり、ピンからブログを見に来てくださる方がいたりします。
長期間にわたって、少しずつピンのリンクから人が流れてきます。
もちろんピンタレストの日本でのアクティブユーザー数は、上で紹介したSNSに比べると少ないです。でも、一回作ったピンがここまで長持ちすることを考えれば挑戦してみても損はないのでは、と思います。
メリット②:ピンタレストは自分で作ったピンがゼロでも月間閲覧者数が増やせる
SNSでは自分で画像を用意したり文章を考えたりしてコンテンツを作る必要があります。
これに対してピンタレストでは、他のユーザーが作ったピンを自分のボードにピンするだけで、自分のボードのコンテンツがどんどん増えていきます。
もし自分で作ったピンがゼロでも、ピンのクオリティとボードの内容次第で月間閲覧者数やフォロワーを増やすことができます。
[memo title=”用語解説【リピンする】”]リピンとは他のユーザーが作成したピンを自分のボードに加えることをいいます。[/memo]
わたしのピンタレストアカウントの月間閲覧者数が14万人になった時、自分で作ったピンはほとんどありませんでした(100もなかったと思います)。月間閲覧者数100万人になった時も、他のユーザーのピンの影響が大きかったです。
もちろん他のウェブサイトへの流入を見込んでピンタレストを始めるなら、自分のピンはどんどん作るべきだと思います。
でもピンタレストなら「何をピンすればいいかわからないけど、とりあえず使ってみたい」「毎日ピンが作れない」という方でも、素敵なピンを集めてくるだけで充実したアカウントに育てることができます。
メリット③:フォロワーとのコミュニケーションが基本的に不要
「コミュニケーションはあまり得意じゃないけど、自分のサイトを一人でも多くの人に見てもらいたい」「ブログの新着記事をツイートしたりFacebookに投稿する時間がない」と言う方には、ピンタレストは特にオススメです。
ピンタレストはSNSではないので「コメントを返さないと」「DMの返信しないと」「フォローされたからフォロバしないと」といったフォロワーとのコミュニケーションは基本的にありません。
また、自分のサイトにPinterestの保存ボタンを設置するだけで、そもそもピンタレストのアカウントを作らなくても、誰かがあなたのサイトの画像をピンしてくれるかもしれません。
メリット④:ピンタレストはフォロワー数よりピンやボードのクオリティが大切=初心者でもチャンス大!
ツイッターやインスタグラムはフォロワー数の多い方の投稿が伸びやすい傾向がありますが、ピンタレストはフォロワー数があまり関係ありません(ちなみに付け加えて置くと、ピンタレストはSNSではありません)。
フォロワー数に関係なくクオリティの高いピンがどんどん拡散していくので、フォロワーが少ない初心者でもチャンスがあります。
▼実際にわたしが月間閲覧者数を2ヶ月で3000人から140,000人に増やした方法は、こちらの記事で紹介しています。
フォロワーとのコミュニケーションが好きな方にとっては、ちょっと使いにくいかもしれません。
メリット⑤:ピンタレストはフォロワーに振り回されにくく「自分がやりたいことや好きなもの」に集中できる
▼SNSでありがちなこんな悩みも、ピンタレストなら気になりません。
- SNSでフォロワー数の増減に一喜一憂するのに疲れた方
- ツイッターでフォロワーの多いユーザーの意見や「いいね!」がたくさんついたツイートについ流されていると感じている方
- インスタグラムやFacebookで友人の投稿に「いいね!」するのが義務を通り越してもはやストレスに感じている方
ピンタレストはSNSと比べるとフォロワー数があまり重要視されないので、フォロワー数を気にせずコンテンツ作りに取り組めます。
TwitterやInstagramだと「フォロワー数はフォロー数より多い方がいい」と言われたりしますが、ピンタレストではフォロー中の人数が増えることで、むしろあなたの好みをPinterestのアルゴリズムが学習して、よりあなたの興味に合いそうなピンをホームフィードに流してくれます。
そしてピンタレストのフィードではフォロワー数やリピン数が表示されないので、自分の感性や気分だけで「これいい!」と思ったピンだけリピンされます。
ピンタレストでは一度増えたフォロワーは減りにくい
わたしのピンタレストアカウントには、おそらく日本語が読めなさそうなフォロワーもたくさんいます。が、インスタグラムと違って彼らはすぐにフォローを解除したりしません。
ピンタレスト側がうまく処理してくれるおかげで、たとえどんな言語でも自分の興味にあうピンがホームフィードに流れてくるのと、画像のおかげで言語の壁は超えやすいからです。
▼わたしのアカウントでは月間閲覧者数が50万人減ったことがありましたが、フォロワー数は減りませんでした。
ピンを増やせば増やすほど、フォロワー数は右肩上がりに増えていきます。フォロワーの増減が激しいインスタと比べると、初心者でも取り組みやすいサービスと言えます。
メリット⑥:インスタグラムやYouTubeの投稿をピンタレストのピンにできる
インスタグラムもFacebookもツイッターもYouTubeもやっているのに、さらにピンタレストなんて時間がなくて無理!と思った方もいるでしょう。
そんな方はインスタやYouTubeの投稿をPinterestのピンにするのはどうでしょうか?簡単にできる上、ビジュアル重視のピンタレストと相性抜群です。
特にインスタグラムとPinterestは「ビジュアル面のクオリティが高い投稿やピンが人気になりやすい」という共通点があるので、インスタグラムに力を入れている方なら、ぜひPinterestも活用してみてください。
2020年7月から、日本語の動画ピンも投稿できるようになりました。ピンタレストの動画ピンとインスタグラムのストーリーは同じアスペクト比(9:16)です。ストーリーを動画で作成したら、ピンタレストにもそのまま保存出来ますよ。
メリット⑦:ピンに好きなURLのリンクをはれて被リンクも期待できる
PinterestがSNSと大きく違うのは、ピンに好きなURLのリンクを設定できる点です。さらに他のユーザーにリピンされるようになれば、被リンク効果も期待できます。
Pinterestのドメインは国別に複数あり(日本ならpinterest.jp、イギリスならpinterest.co.ukなど)、そのどれもがドメインスコアの高いものばかり。
海外サイトのドメインからの被リンクは自分では増やせません。が、そこはビジュアル重視のピンタレスト。言葉がわからなくても画像が好かれれば、海外のユーザーからリピンされたりクリックされたりする確率はかなり高いと思っています。
ピンタレスト用に作った画像は、自分のウェブサイト上でも紹介するのがオススメ。これは個人的な感覚ですが、ピン画像をブログでも紹介しはじめたところ、記事のPVが少しずつですが増えています。
メリット⑧:好きな縦横比の画像をピンにできる
Pinterestのピンは推奨サイズがあるものの、縦長でも横長でも、ピンとして投稿できます。
インスタグラムでは決められた縦横比の画像以外ははみ出す部分をカットされてしまいますが、ピンタレストならカットされることなく表示されます(極端に縦長、横長の画像は除く)。
なので例えばA4のチラシやポストカードのデザインを、そのままピンにすることも可能です。SNS用にサイズ調整するのが面倒な場合も、ピンタレストなら気軽に保存できます。
わたしも画像一枚だけの正方形のピンや、複数の写真をコラージュした縦長のピンなどを作って保存しています。ピンデザインのバリエーションも増やせるし、ユーザーの反応もテストできるしでオススメです。
ピンタレストはブラウザやデスクトップアプリからアクセスすると、たくさんのピンを一度にまとめてチェックすることができます。
なのでアカウントの方向性によっては、パソコンからのアクセスがモバイルからのアクセスと比べて高めのジャンルもあります。アカウントを開設してしばらくたったら、デバイス毎のデータを比べてみてください。
わたしもデザイン関連のピンを見たい時はパソコンからアクセスして、一度にたくさん見られる方が効率がいいと思っています。
ツイッターやインスタと比較したPinterestを使うデメリット
SNSのメリットが利用できないのが、ピンタレストの主なデメリットです。
▼Pinterestヘビーユーザーが考える、ツイッターやインスタと比較したPinterestを使うデメリットはこちらです。
- 内容がどんなによくても画像がイマイチだと拡散されにくい
- ピンが拡散されるのに時間がかかる
- フォロワー数の多さを利用しにくい
デメリット①:内容がどんなによくても画像がイマイチだと拡散されにくい
ピンタレストではたとえリンク先がどんなに素晴らしい内容だったとしても、ピン画像のクオリティがイマイチだと拡散されにくいです。
逆に言うと、リンク先の内容がイマイチでもピンが魅力的だったり興味をひく画像なら、クリックされたりリピンしたりされやすくなります。
よりクリックやリピンされやすい魅力的なピンを作るためにはCanva・Stencil・Adobe Expressなどのデザインツールにあらかじめ用意されているテンプレートを使ってピンタレスト用の画像を作るのがオススメです。
- 写真やイラストと文字を組み合わせて、画像を見ただけで内容が伝わるピンを作成する
- スマホで表示した時でも読みやすいよう、文字の大きさに気をつける(文字が小さすぎると読まれない)
- 同じ内容で数種類のピンを作って、どのピンが反応が高いか試してみる
デメリット②:ピンタレストはピンが拡散されるのに時間がかかる
TwitterやInstagramなら話題の投稿は短時間で多くのユーザーに拡散されますが、ピンタレストはピンが拡散されるのに時間がかかります。ピンの寿命は長いですが、即効性は期待できないと考えておいた方がいいでしょう。
SNSと比べると、ピンタレストは短期間で成果を出したいキャンペーンなどには不向きです。特定の時期に合わせてピンを作る時は、遅くても数ヶ月前からピンを準備する必要があります。
デメリット③:フォロワー数の多さを利用しにくい
メリットでも解説したように、ピンタレストはフォロワー数よりピンやボードのクオリティが重要です。言い換えるとフォロワー数が増えても、TwitterやInstagramのようにフォロワー数の力を利用して自分のピンをリピンされやすくするのはやや難しいです。
もちろんフォロワー数が多ければ、自分のピンがより多くのフォロワーのフィードに表示されるのでリピンされるチャンスは増えます。が、自分の名前と写真だけがピンの下に小さく表示されるだけなので、フォロワーの興味を引くことができなければスルーされるでしょう。
逆に考えると「フォロワー数を利用しにくいピンタレストで人気が出たピン=クオリティの高いピン」ともとらえられます。
ウェブサイトやブログの集客にピンタレストを利用したいけど忙しくて手が回らない!という方が最低限やっておきたいこと
「ピンタレストがウェブサイトやブログへの集客に良さそうなのはわかったけど、今はピンタレストまでやっている時間はない」という方でも最低限やっておいて損はないことはこちらです。
- アカウントを作るのさえ面倒!という方は、ウェブサイトへの保存ボタンの設置だけしておきましょう。あなたのサイトを気に入った方がサイトの画像をピンしやすくなります。あなたは何もしなくても、いつの間にか読者のつくったピンが拡散しているかも。
- もう少し時間がある方はビジネス向けアカウントを開設して、アナリティクスやビジネス向けプロフィールなどが利用できるようにしておきましょう。
- ウェブサイトのドメインを登録しておけば、あなたのサイトから保存されたピンにはあなたのプロフィール画像が表示されるようになります。
- Instagram、Etsy、YouTube のアカウントを登録すれば、保存したピンがそれぞれのアカウントにリンクされます。
- RSS フィードでピンを自動公開するよう設定しましょう。あなたのウェブサイトが更新されると、コンテンツが24時間以内にピンとしてボードに追加されます。
メリットとデメリットを理解して今すぐピンタレストを使い始めよう
この記事を読んでメリットとデメリットを理解したら、ぜひアカウントをつくってみましょう。
自分のウェブサイトに集客するためのピン作りも大切ですが、自分の好きなピンを集めるのももちろん楽しいですし、他ユーザーがどんなボードに自分のピンを保存しているかチェックしたり、ただただ美しい写真を眺めて癒されるのもオススメです。