自分好みのシーンを簡単作成!シーンクリエイターの使い方とデザインアイデア【無料素材情報あり】
本記事では買ってみたはいいものの、意外と使い方がわかりにくかったり使いこなせなかったりする「シーンクリエイター(Scene Creator)」の便利な使い方や、シーンクリエイターを使ったデザインアイデアを紹介します。
シーンクリエイターをうまく使いこなせれば、ビジュアル素材に乏しいデザイン案件を依頼されても、自分で高クオリティの画像を用意できるようになりますよ。
記事の最後で無料素材も紹介しています!
では、早速みていきましょう。
シーンクリエイターの使い方とデザインアイデア
シーンクリエイターはその名の通り「シーンを作るセット」で、主に背景素材とその上に置くパーツ素材で構成されています。
各パーツは移動・拡大・縮小・色補正など、自由に編集可能。シーンクリエイターなら好きなパーツと背景を組み合わせて、自分好みの写真やイラストシーンを作れます。
▼こちらの動画ではイラストシーンクリエイターMagical Scene Creatorの使い方を解説しています。
大事なポイントは、シーンクリエイターを作品や成果物の中心として利用しないことです。詳しくは記事の後半で解説します。
デザインカッツやCreative MARKETなどのデザイン素材サイトでは、キッチン・オフィス・リビング・子供部屋など、様々なコレクションを販売しています。
シーンクリエイターとモックアップ(Mockup)の境界はあいまいで、どちらのキーワードで調べても同じ素材が表示されることが多いです。
様々な素材を組み合わせて「空間や見せ場」を作り出すのが主な目的のシーンクリエイターに対し、モックアップはあなたの写真やイラストなどをメインビジュアルにして、よりよく見せるための画像素材が多い気がします。
シーンクリエイターのほとんどはPhotoshop形式ファイルで保存されています(イラストシーンクリエイターはIllustratorに対応しているものもあり)。
シーンクリエイターはこんな時に便利
今までこんな経験をしたことはありませんか?
- 使いたいイラストがあったけど、イラストと文字がぶつかってデザインがまとまらなさそうだったので泣く泣く諦めた
- 撮影写真にクライアントから指摘が入って、写真の一部を加工&削除することに。予想外に時間がかかった
- クライアントから急なポストカードのデザイン依頼。しかも送ってもらった宣材写真がパッとしない。時間もないのに、テキストに合うビジュアルを作るのにひどく手間取った
- 駆け出しのウェブデザイナーで仕事の幅も作品もあまり多くないけど、見栄えのいいポートフォリオを作成したい
こんな時にオススメなのが、シーンクリエイターです。
- すべての要素が編集可能。移動はもちろん拡大・縮小・色補正もOK!修正依頼にも柔軟に対応可能
- まるでカメラマンやスタイリストに頼んで撮影したかのようなシーンも、シーンクリエイターなら撮影いらずで作成可能。さらに取り扱いが難しい、鮮度が重要な花や食品などを収録したシーンクリエイターもたくさん
- 高解像度画像で、ウェブにも印刷物にも使える
思い通りのビジュアル素材が見つからない時や、予算や納期は厳しいけどクオリティの高い画像が欲しい時に、シーンクリエイターはきっとあなたの味方になってくれるはずです。
ディズニーのぬいぐるみなど商標にひっかかるようなパーツは含まれていないので、安心して利用できますよ。
シーンクリエイターの使い方
シーンクリエイターは作品や成果物のメイン要素ではなく、レイアウト内のスペースを埋める用途または幅広いデザインの一部として使うためのデザイン素材です。組み合わせ方は、おおまかに以下の3パターンに分けられます。
シーンクリエイターに自分の文字や画像を組み合わせる
シーンクリエイターをベースに、自分で用意した文字や画像を加えてみましょう。文字だけしか素材がない時も、シーンクリエイターなら華やかなビジュアル要素を簡単に加えられます。
▲Magical Scene Creatorに、用意したテキスト「無料デザイン素材」を加えてデザインしたバナーです
他のデザインにシーンクリエイターのパーツを加える
先ほどはシーンクリエイターがベースでしたが、他のデザインをベースにしてシーンクリエイターの一部を加えてもOKです!特に影付きのアイテムをポンと置くだけで、平面的なデザインに奥行きが生まれます。
シーンクリエイターは細かいパーツ素材だけでなく、木・紙・布などの実用的な背景テクスチャ素材も多数収録しています。背景テクスチャだけを他のデザイン要素と組み合わせることも、もちろんできますよ。
2つ以上のシーンクリエイターと自分の文字や画像を組み合わせる
シーンクリエイターを複数組み合わせることで、さらに表現の幅が広がります。
例えばイラストレーターLisa GlanzさんのシーンクリエイターMagical Scene CreatorとThe Playful Spring Animals & Flowers Collectionを組み合わせれば、さらに多くの動物や花を使ったデザインが可能に。
同じクリエイターが作ったシーンクリエイターなら組み合わせやすいですよ。
シーンクリエイターを使ったデザインアイデア
どのシーンクリエイターも高解像度画像が収録されているので、ウェブにも印刷物にも対応できます。
- バナーデザイン
- ウェブデザイン
- ポストカードデザイン
- メニューデザイン
- チラシデザイン
- 名刺デザイン
- SNS投稿画像デザイン
- 動画サムネイルデザイン
- ブログアイキャッチデザイン など
アイデア次第で様々な用途に利用できますよ。
シーンクリエイター使用時の注意点
商用利用する場合は以下の点に注意してください。
- シーンクリエイターをレイアウト内のスペースを埋める用途または幅広いデザインの一部として使用
- シーンクリエイター以外の要素(文字や画像など)をメインにする
- 公開するときは他の要素から切り離せない画像形式にする
例えばシーンクリエイターに何も追加せずにデザインの主な要素として利用し、プリントして販売、配布することはできません。シーンクリエイター外から加えた文字や画像の方がメインになるように使ってください。
制作物を公開・販売・配布する際は、シーンクリエイターの素材を他の文字や画像と統合または印刷しましょう。シーンクリエイターの画像のみを抽出できる状態で利用することはできません。
早速シーンクリエイターを使ってみよう
シーンクリエイターは忙しいあなたのデザインワークを助けてくれる心強い味方です。
使えるパーツが豊富にそろったシーンクリエイターを普段から集めておけば、いざという時にきっと役立ちますよ。
オススメのシーンクリエイター販売サイト
- デザインカッツ:日本語で対応可能な唯一のデザイン素材販売サイト。通常は英語サイトのマーケットプレイスでシーンクリエイターを販売しています。シーンクリエイターが入ったお得なデザインバンドルを販売することも。20点以上の無料デザイン素材がダウンロードできる「Ever-Expanding Free Design Bundle」にも注目!
- Creative Market:デザイン素材の取扱数が豊富なデザイン素材販売サイト。シーンクリエイターも1,000点以上あります(2020年2月26日現在)。毎週6点のデザイン素材を無料配布する「Free Goods of the Week」も人気です。
- envato:月額16.50ドル(一年分一括払いの場合)で動画・ワードプレステーマ・音声素材・写真・フォント・イラストなど多数のデザイン素材が使い放題のサブスクリプション型のデザイン素材サイト。シーンクリエイターももちろん利用できます。こちらのページでは月替わりの無料アイテムを配布しています。
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▼Ever-Expanding Free Design Bundleはモックアップ素材の他にも、フォント・テクスチャ・イラスト素材・Procreateブラシなど合計30点以上のデジタルデザインを収録しています。くわしくはこちらの記事をご覧ください。